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出版の進め方

KDPで電子書籍を登録する手順:アカウント作成から公開まで

公開:2026年10月18日 / 執筆:増田裕一(株式会社ヒカリスター出版)

原稿と表紙が用意できたら、いよいよ登録です。ただ、はじめて管理画面を開くと、入力項目が多くて手が止まりやすいところでもあります。

この記事では、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)で電子書籍を登録する流れを、順番に整理します。全体の流れを先に知りたい方は、電子書籍の出版方法:個人が出すまでの全体像もあわせてどうぞ。

画面の名前や項目、各種の条件は、変更されることがあります。この記事は手順の目安として使い、実際の入力では、必ずKDPの公式サイトとヘルプの最新情報を確認してください。

登録の前に用意するもの

入力の途中で探し回らないよう、先にそろえておくと楽です。

  • 完成した原稿のファイル(Word形式など)
  • 表紙の画像
  • タイトル、サブタイトル、著者名
  • 本の紹介文(読者が読んで、続きを知りたくなる文章)
  • 検索に使われそうな言葉(キーワード)の候補
  • Amazonのアカウント(普段の買い物用とは別に作る必要はありません)

1. アカウントを作成する

KDPの公式サイトにアクセスして、Amazonのアカウントでサインインします。はじめての場合は、KDPの利用規約への同意など、いくつかの案内が表示されます。内容を読んだうえで進めてください。

ログインしたら、画面の「本棚」から、新しいタイトルを作成します。電子書籍は「Kindle本」を選びます。

2. 税務情報と受取口座を登録する

売上を受け取るために、KDPの「アカウント情報」で、次の項目を登録します。

  • 著者・出版社としての情報(氏名、住所など)
  • 受取口座(銀行口座)
  • 税務情報(アンケート形式で入力します)

ここは、個人情報や口座情報を扱う、大切な部分です。画面の案内を読みながら、ご自身で正確に入力してください。税務の扱いに迷う場合は、税理士や税務署などの専門家に確認するのが安心です。

3. 「本の詳細」を入力する

ここで入力する内容は、Amazonの販売ページに表示されます。読者が最初に目にする部分なので、ていねいに作りましょう。

項目入力のポイント
言語日本語の本なら「日本語」を選ぶ
タイトル・サブタイトル誰に向けた、どんな本かが伝わる言葉にする。表紙の表記と合わせる
著者名表紙や本文の表記と合わせる
内容紹介読者の悩みと、読んで得られることを書く。最初の数行が読まれやすい
キーワード読者が検索しそうな言葉を入れる。内容と関係のない言葉は避ける
カテゴリー内容に近いジャンルを選ぶ

タイトルや紹介文に、本の内容と関係のない人気の言葉や、他の著者名・商品名を入れることは、規約で認められない可能性があります。迷ったら、公式のガイドラインを確認してください。

4. 「本のコンテンツ」で原稿と表紙を登録する

次に、原稿と表紙をアップロードします。

  1. 原稿をアップロードする:Word形式(.docx)などのファイルを選びます。
  2. 表紙をアップロードする:用意した画像を登録します。画像のサイズなどの条件は、公式ヘルプで確認してください。
  3. プレビューで確認する:「オンラインプレビュー」などの機能で、目次や改行、画像の見え方を確認します。

プレビューでの確認は、特に大切です。スマホの小さな画面で、文字が詰まっていないか、見出しが崩れていないか、目次のリンクが動くかを、一通り見てください。直したくなったら、原稿を直して、もう一度アップロードします。

5. 「本の価格設定」を決める

ここでは、販売する国・地域、価格、ロイヤリティ(受け取る割合)を設定します。

  • 販売する地域:特に理由がなければ、すべての地域が選ばれたままで構いません。
  • 価格:読者に手に取ってもらいやすい価格と、本の内容の価値の、両方から考えます。
  • ロイヤリティ:選ぶ種類や価格帯によって、受け取れる割合や条件が変わります。最新の条件は、必ず公式ヘルプで確認してください。
  • KDPセレクト:登録するかどうかを選べます。Amazonでの独占販売が条件になる仕組みなので、他の販売先での販売予定がある場合は、内容をよく確認してから決めましょう。

最初の一冊では、価格をいくらにするか、迷うことが多いと思います。価格は、公開後に変更もできます。まずは、無理のない設定で出してみて、反応を見ながら調整する、という考え方もあります。

6. 公開を申請して、審査を待つ

すべての入力が終わったら、「Kindle本を出版」のボタンで申請します。申請後は、Amazon側で内容の確認(審査)が行われます。

審査の結果は、登録したメールアドレスに届きます。公開までにかかる時間は状況によって変わるため、公開したい日から逆算して、余裕を持って申請するのがおすすめです。もし内容に問題が指摘された場合は、案内に沿って直して、再度申請します。

つまずきやすいところ

  • 表紙と本文の表記がずれている:タイトルや著者名は、表紙・登録内容・本文で、そろえておきます。
  • 目次や見出しが崩れる:原稿の見出しの付け方を統一し、プレビューで必ず確認します。
  • 権利の確認が足りない:画像、フォント、引用などは、使ってよい範囲かを事前に確認します。
  • 公開日ぎりぎりに申請する:審査にかかる時間を見込んで、早めに進めます。

登録したあとにすること

登録できたら、それで終わりではありません。読んでほしい人に届けるために、SNSやnote、自分のサイトでの発信につなげていきます。公開後の考え方は、電子書籍の出版方法の「公開後に発信する」でまとめています。

はじめての登録は、少し緊張するかもしれません。画面のとおりに一つずつ進めれば、一冊分の手続きは、思っているより早く終わります。あなたの本の最初の読者は、誰でしょうか。

登録や公開の準備で、迷ったら

原稿の整え方、表紙、紹介文、公開後の発信まで、必要な部分だけのご相談も受け付けています。

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